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野原くろ オフィシャルブログ

2023-12

学校じゃ教えられない!

すでに秋ドラマがスタートしてしまって
今さら感を隠しきれないですが(汗)
一度は触れておきたかったこのドラマ。

日テレ『学校じゃ教えられない!』。
皆さんは、観ていましたか?

ぼくが、おもしろいと思うドラマは視聴率が低い
というのは、もはや定説か!?
というくらい、このドラマも数字的には
成功とは言えない結果だったようです。

メインになる生徒10人に、まだまだ顔も名前も
覚えてもらえていない若手の起用が敗因…
とあちこちで書かれているけれど
それが逆に初々しくて、思春期の高校生をリアルに感じて
ぼくは、かなり好意的に観ることができました。

たしかに、テーマが重かったり
タイトルを見る限りハードな印象を受けるので
世の親たちは、子供に観せたくない
子供達は、親と一緒に観るのが小っ恥ずかしい(笑)
そして、ドタバタコメディ風な演出が
大人たちには、入りにくかったり…という部分も
あったのかな…なんて思ったりもするのだけれど…

でも、ぼく的にはこのドラマ、かなりよかったです。
ゲイを題材にしたドラマや
彩りとしてゲイが登場するドラマはたくさんあったけれど
普通の学園ドラマとして
同性愛をここまできちんと描いたドラマは
今までなかったんじゃないかと。

ちなみに各回のタイトルはこれ。

1限目 なぜ、ひとりHするの?
2限目 なぜ、あんな人を好きになっちゃうの?
3限目 デキちゃったらどうするの?
4限目 なぜ、命は大切なの?
5限目 なぜキスしたいの?
6限目 好きなの? ヤリたいの?
7限目 なぜ愛は人を狂わせるの?
8限目 どうしたら愛はとどくの?
9限目 愛は世界を変えられるの?
最後の授業 何のために僕たちは生きていくの?


毎回、一話ごとにテーマがあり、その中のひとつに
同性愛をテーマにした回が…と書いてしまうと
めずらしくもないと感じてしまうかもしれないけれど
主役(ここポイント)の男子が
「親友(男)を好きになってしまい
一緒にいたいという理由で同じ高校に進学」
という設定がドラマの核になっていて
「同性愛」は、各回のテーマに少しずつ絡みながら
全体の流れを作っています。

この「ゲイドラマ」ではないところがポイントで
同性愛というテーマをこれでもか!と
前面に押し出すわけではなく
普通に男子を好きになってしまった男子高校生が「主役」。
というのが、かなり画期的なんじゃないかと。

最初にも少し触れたように
今までのドラマは、ゲイを全面に押し出すか
そうでなければ、キャラクターのおもしろさとして
ゲイの人物が登場する、というのが
扱われ方として、当然のようになっていたような気がします。

それはそれでおもしろかったりもするのだけれど
でも、そろそろこのドラマのように
クラスにひとりくらいは
同性を好きになってしまった生徒がいて
その生徒を主役に描くドラマがあってもいいんじゃないか
…というか、そういうのが観たいと思ってました。

「ゲイ」を描くのではなく
「男子を好きになってしまった男子」
を描いたもの。

考えてみると、この間ブログにも書いた
山田参助さんの漫画も
「ゲイマンガ」というカテゴリーに当てはめてよいのか…
いわゆる「ゲイ」は、ほとんど登場せず
男を好きになってしまって心が揺れている男
という人物が多い気がします。

それをゲイと言ってしまえばそれまでなのだけれど
やっぱり、揺れている男子は魅力的です(笑)。

もちろん、このドラマは
山田参助さんの漫画のようなハードな描写はないし
ジャンルとしても全く違うけれど
男子同士のキスシーンや、全裸のシーンなど
見どころ(?)が満載でした。

さらに深田恭子の、もう彼女にしかできないでしょう
という、独特のキャラ作りが
ドラマ全体の雰囲気をあたたかくして
重すぎず、軽すぎず、バランスの良いものに。

「未来講師めぐる」の塾の講師役といい
今回の高校の教師役といい
「富豪刑事」以降の深田恭子、かなり好きです。

NHKの朝ドラ「だんだん」に康太役で出演中の
久保山知洋くん辺りが、もし出ていたら
鼻血ぶ~必至、萌え死ぬゲイ多数で、視聴率ももうちょっと
よかったのかも…なんて思ったりもするけれど(笑)
毎回、高校時代の切ない気持ちを思い出させてくれた
名作でした。
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Author:nohara96
ビールプロフィール詳細

高校卒業後、イラストレーターを目指しニューヨークで美術を学ぶ。

1995年12月「薔薇族('96年2月号)」で、親兄弟には内緒で漫画家としてデビュー。その後「OZマガジン」など女性誌を中心にイラストレーターとしても活動。

現在「Sweet」でイラストを描いています。

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